KGB博物館の正面は大きな公園になっている。
公園中央に向かって放射状に赤土の道が伸びていて、
いかにもその中央部分に何かがあったような雰囲気。
しかしそこには間の抜けた更地があるだけで、
何があるわけでもない。
調べてみるとやはり出てきた。
かつてここに1953年から1991年までレーニン像があったらしい。
古来よりこの地は重要な場所であったが、
ソビエト政府が強制的に公園にして像を設置したという。
撤去されたレーニン像は現在、
ヴィリニュスから南西へ100kmほどにある
Grūto Parkasに保存されている。
↑花壇の奥にレーニン像があったという
公園奥に見えるのは聖ジェームス&聖フィリップ教会。
Šv. apaštalų Pilypo ir Jokūbo bažnyčia
高さ24mの双塔を持つバロック様式の教会。
1624年に木造教会が建てられて、
18世紀にレンガ造りに建て替えられた。
その後火災や戦火にあいながら修復を繰り返すが、
(大戦中は軍事病院が併設されたりする)
ソビエト統治時代に壊滅的に破壊され放置される。
現在の姿に修復されるたのはリトアニア独立後の1992年。
当時の姿を忠実に再現しているという。
↑比較的こぢんまりとした内部だが祭壇は豪華
教会を出て北に進むと、すぐネリス川が見えてきた。
思えば午前中、ゲディミナス塔近くでネリス川を見てから、
半日以上かけて旧市街を1周してきたことになる。
川の向こう側に広がるのは新市街。
ここまでに見た街とはまったく違う近代都市。
↑中央の円柱形のビルは“クモ男”
アラン・ロベールが登って有名に
旧市街は観光地であり世界遺産。
当然補修はしても、新築ビルを建てるわけにはいかない。
なので必然的に発展するのはその近郊ということになる。
リーガでもダウガヴァ川対岸に新しいホテルができてたもんな。
ちょうど橋が架かっているので渡ってみよう。
その名も「白い橋」。ちなみに隣(上流)に架かっている橋は「緑の橋」。
できたばかりといった感じの歩行者専用橋で、
中ほどに立派なレストランもある(やはりピザ屋)。
レストランとビル群の間には河川敷が広がり、
緑地とスポーツ施設があって憩いの場所になっている。
↑左奥の白い建物はナショナルギャラリー
ネリス川にはほとんど河川敷がないが、
この周辺だけ広く緑地が広がっている。
僕もここでしばらく休憩するかな。
向かいのショッピングモールでジュースでも買ってこよう。
↑ショッピングモール「
VCUP」今年で創業35周年
名前は「Vilniaus centrinė universalinė parduotuvė」の頭文字によるもの。
ソビエト時代には高級デパートとして名を馳せたらしい。
5階建ての建物はそれほど大きくないので店数は少ないが、
衣類、食品、薬局、生鮮スーパーなど一通りそろっている。
それに内部は改装しているようで、それほど古さを感じなかった。
建物は斜面に半分埋まるように建っているので、
反対側の3階部分が地上1階になっている。
中に入るとすぐに本屋を発見。
ヴィリニュス市内の地図を買う。
2万分の1地図が欲しかったが、2万5千分の1の地図しかなかった。
1階奥にスーパー「MAXIMA」があったので、
スポーツドリンクとポテチを買う。
「
MAXIMA(マキシマ)」「
Rimi(リミ)」「
iki(イッキ)」は
バルト3大生鮮スーパーで、街のいたるところにある。
※ikiはわざわざ写真撮りに行ったのに、
買い物してるうちに忘れてしまった(笑)
ついでに豆知識。リミの発音は“ミ”にアクセント。
また、MAXIMAは店内に入らなくても店舗面積の大小が分かるように、
店名の他に“X”の記号が付いている。
「XXX > XX > X」の順番に面積が大きく、
例えば写真のように「X」となっていれば小さな店舗。
さて、再び河川敷へと戻る。
ほうほう、若者が3on3を楽しんでますねぇ。
↑バスケットボールはリトアニアでもっとも人気のスポーツ
さっき買った地図を見ながら、
今日1日歩いたルートをおさらい。
こうやって地図で見るとたいして歩いてないなぁ。
まだまだ見ていない場所だらけだ。
それでも今日はいろいろ見たし発見もあったからまあよし。
現在18時過ぎ。まだ陽も高くて気温も暑いくらい。
しかし今日は1日歩いて疲れたし、そろそろ帰るかな・・・。
帰りは「緑の橋」を渡って旧市街方面へ。
この後もぶらぶらと旧市街を徘徊しながらホテルへ帰った。
夕食は昼ご飯が遅かったせいでまったくお腹が減らず、
ホテル近くでビール飲んだだけ。
部屋でMAXIMAで買ったポテチ食べて就寝。
ここまでのルート